祖母が亡くなったため葬式で田舎へ帰る事があったのですが、その時に少し珍しいというか、貴重な経験をしました。
札打ち、または札打ち供養という供養の一種だそうで、こういった法事を経験した事は初めてだったため、記録として残しておきます。
札打ちについて情報を探している方の、ちょっとした手助けになればと思います。
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札打ち供養とは
身内の不幸があった際に、通夜や葬儀が終わった後に行う法事です。故人の戒名を書いたお札を、決められた順番通りに地蔵に貼っていくという流れのようです。
7日毎に7枚を貼り、49日目に赤札を貼るそうですが、僕は1日目だけの参加だったので赤札は無し。枚数も随分適当で、7枚どころか初日だけで各所合計で40枚くらいは貼りました。(間違ってる可能性が高いです)
今回僕が経験したのは島根県安来市(清水寺)での事なので、このあたりの地域の作法になります。
作法について
作法については、宗派や地域により違いがあるようで、ここで書いてある事が全てではありませんのでご注意ください。また、間違っている可能性もあります。
僕が経験した島根県安来市での作法についても、実際に安来に住んでいる方でも"札打ち供養"をする事自体は分かっていても、実際の手順や作法については曖昧というか、ほとんど分からないようでした。
それも60代~70代の人ですら分からなかったので、かなり忘れられつつある風習のように感じます。僕もネットで情報を探した所、具体的な答えはほとんど見つからなかったので。
お札に書く名前は戒名
お札に書く名前は、戒名で間違いありません。これはおそらくどこの地域でも同じなのではないでしょうか。生前の名前ではなく、戒名を筆ペンで書きました。
日付は命日を書いた
お札には日付を書く欄もあると思います。実際にいつの日付を書いたら良いのか不明でしたが、今回はとりあえず命日の日付を書きました。
命日なのか葬儀を行った日なのか結局わからず終いでしたが、親族で話し合いをした結果、最終的には命日の日付を書く事になりました。
貼る場所は三十三箇所
最初、貼りに行く場所と地蔵に貼るまではわかっていても、何か所なのか?という部分がわかりませんでした。周り切った後に判明したのですが、三十三箇所でした。
一番から順に周り、お札を貼った後に合掌をしながら戒名を唱えます。今回伺った出雲地方にある清水寺では、地蔵には貼らずにその前に置いてあるポストのような箱に入れるルールになってました。
まとめ
以上が、島根県安来市の地域で行ってきた札打ち供養です。おそらく今回の札打ちも、私が参加した後は7日毎に各所を周って、49日目の最後に赤札を貼るという流れになると思います。
デジタル化されてない情報というのは、受け継がれなければ時代とともに無くなってしまうので、今後のためにもこのような形で残す事にしました。少しでも参考になればと思います。
余談ですが、こんな場所でも画像のようにゴミを捨てて行く人が居るようですね。観光地でもあるため、法事で来られる方以外の方が捨てて行ってる可能性もありますが、本当に残念でなりません。
この石でできた筒はゴミ箱かどうかわかりませんが、仮にゴミ箱があったとしても持ってきたゴミは自分で持ち帰るようにしましょう。