車を持っていても、あまり乗る機会がないとやってしまう失敗の一つに、「バッテリー上がり」があります。僕は1ヶ月に3回程度しか乗らないため、頻繁にバッテリーをダメにしちゃってました。
車のバッテリーは、一度上げてしまうとその後も何かあるとすぐに上がりやすくなります。そのため、人によっては一度バッテリー上がりを起こしたら、すぐに新品に交換してしまう人もいるそうですね(さすがに僕はそこまではできませんが)
そんな僕みたいな、ついついバッテリーをダメにしてしまうような人向けに、バッテリー上がり対策を紹介します!
といっても、結論から言うとタイトルにある通り、カットターミナルという製品がとんでもなく便利で使えます!一応その他のバッテリー上がり対策も紹介してますので、最後まで読んでいただければと思います。
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〈対策1〉車には定期的に乗る
まず最初の対策としては、バッテリー上がりをしてしまう原因で一番多い、「乗る回数が少ない状況」を減らす事が大切です。当たり前ですね。
まぁそもそもこれができないから、バッテリーを上げてしまうわけなんですけどね。ここで注意してもらいたいのが、定期的ってどれくらい?って部分です。
「週一でエンジンかけたらいいんでしょ?」と思われそうですが、それだけだと多分アウトです。エンジンをかけるだけじゃ冬場だとそのうちエンジンかからない状況がきます。
3日に1回は数キロ走ること
車種や気温にもよりますが、僕の経験からすると最低でも3日に1回は数キロのドライブをした方がいいです。数キロというのは3-5キロくらいです。
3日に1回エンジンをかけるだけは危ないですね。バッテリーは車が走る事で充電されるので、エンジンをかけただけではあまり意味がありません。3日に数キロのドライブを心がけましょう。
〈対策2〉ジャンプスターターを利用する
僕はこのジャンプスターターを使った対策は、わりと長く利用してました。ジャンプスターターというのは、バッテリー上がりでJAFを呼んだ事がある人なら、見た事があると思います。
言ってみれば車でも使える携帯式のバッテリーです。赤と黒のハサミのような物で車のバッテリー部分に繋いで、一時的にバッテリーの役割をさせてやります。
エンジンがかかればすぐに外して、その後はしばらくドライブをしてバッテリーを充電してやれば、一時的に復活するという寸法ですね。利用するのはエンジンをかける一瞬だけになります。
ジャンプスターターで復活させてもバッテリーは劣化している
冒頭でも少し触れましたが、一度上がってしまったバッテリーは劣化してます。ジャンプスターターで復活させてあげても、走っている時は問題ないですが、一度止めてしまうとバッテリーが上がりやすくなります。
今まで1週間くらい放置してても問題なかったのが、3日くらいでバッテリーが上がってた!なんて事も発生しやすくなるので、注意が必要です。
また、これを何度も繰り返していると、完全にバッテリーが壊れてしまい、ジャンプスターターを利用してもエンジンがかからない!って事があります。そうなってしまうともう新しいバッテリーを買うしかなくなりますので、この方法も万全とは言えません。
他人の車にもつかえる
このジャンプスターターの良いところは、他人の車でも使える事です。例えば友人の車がバッテリー上がりを起こした時や、お隣さんの車がバッテリー上がりを起こした時。
そんな時に、自分の車のバッテリーからケーブルを使ってジャンピングするのではなく、このジャンプスターターを使えば手軽に解決できます。正直、自分の車を繋ぐことはあまりやりたくないですよね...
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安価で購入できて防災グッズとしても役に立つ
ジャンプスターターは意外と安いです。僕が購入したのは2013年くらいで、こちらの5,000円程度の商品です。そして防災グッズとしても役にたちます。
ジャンプスターター自体は普通の家庭用バッテリーとしても機能するため、変換プラグを通して直接コンセントプラグを挿して扇風機などの家電を動かしたり、当然スマートフォンや携帯電話の充電も行えます。
また、製品によってはエアーコンプレッサーやライトがついていたりと、停電時などにも使えるように設計されています。車で使う以外でも用途がある事はとても良いですね。
最近ではかなり小型のものも販売されているようなので、バッテリー上がり以外でも使える便利グッズとしてもおすすめです。
〈対策3〉バッテリーカットターミナルを利用する
さて、これがこの記事の本題である、カットターミナルです。見た目は簡単な金具のような製品ですが、見た目通りただの金具です。機能は製品名の通りで、バッテリーから車への電力の接続をカットする事ができます。
車とバッテリーはエンジンを切った後でも繋がっていて、常に電力を消費しています。常に電力を消費しているからこそ、無人でもセキュリティが作動していたり、外部からの信号でドアが開いたりするわけですね。
そのバッテリーと車のリンクを外してしまう、言ってみれば車からバッテリーを取り除いた状態にできるのが、バッテリーカットターミナルです。
使い方は簡単
使い方は、写真じゃ少しわかりずらいですが、黒いダイヤルがあります。これを回せば切断状態と接続状態を切り替えられるようになっており、降りる時に切断をして乗る時に接続をするというような流れです。
少し面倒にも感じますが、慣れればどうという事はありません。
降りる時
- 車から降りる前にボンネットを開ける
- 降りたら電子キーでドアの鍵を閉める
- カットターミナルのダイヤルを回して接続を解除する
- ボンネットを閉めて完了
降りる時の流れはこんな感じです。
乗る時
- 物理キーで扉の鍵を開ける(バッテリー切断状態で電子キーは作動しないため)
- ボンネットを開ける
- 物理キーでドアの鍵を閉める(ここ重要)
- カットターミナルのダイヤルを回して接続状態にする
- 電子キーで再度、ドアの鍵を開ける
乗る時の流れは少し注意点があります。3番の物理キーでドアの鍵を閉めるところですね。最近の車だと、降りた時の施錠方法と乗る時の施錠方法が異なると、セキュリティアラームが鳴る事が多いのです。
バッテリーが切断される前は電子キーで施錠されていたのに、接続された時に手動で開錠されていたとなると、盗難の可能性がありますからね。だから、バッテリーが切断されている状態で何か変更を加えたなら、接続する前に戻しておく事が大事です。
バッテリーを外せば良いんじゃね?
確かにカットターミナルを使わなくても、バッテリーを外してしまえば一番良いですね。でも、やってみたらわかりますが結構大変です。それに車に乗る時にわざわざバッテリーを取り付けて、降りる時にバッテリーを外す。
こんな面倒な事は流石にできませんよ。工具も必要ですし、暗がりだと簡単には作業ができません。
バッテリーカットターミナルのデメリット!セキュリティが作動しない
バッテリーカットターミナルの唯一のデメリットはこれです。バッテリーを外した状態と同じなので、セキュリティ関連は一切動作しません。
また、車庫に入れる時だけですがキーレスシステムやキーフリーシステムといった電子キーの機能も使えなくなります。
そしてバッテリーを取り外した状態ではなく、あくまでケーブルを外している状態と同じ事になるため、泥棒がカットターミナルの存在に気付くと、簡単に接続をして盗まれる危険性もあります。
バッテリーが無ければ車は走れませんが、カットターミナルの場合だとそのまま接続してエンジンをかける事が可能なので、セキュリティ面では一番危ない状態になります。
使ってわかる便利さ
スイッチ一つでバッテリーのオンオフが切り替えられますので、使うとわかるのですが本当に便利です。感覚としては、テレビやエアコンの電源を切るのではなく、根元からコンセントを抜いてしまっている状態ですね。
ちなみにカットターミナルはバッテリーの規格によってサイズがいくつかありますので、購入前は確認をした方が良いです。300-800円くらいで買えますので、かなりおすすめですよ。
〈対策4〉新しい予備バッテリーやバッテリー充電器を利用する
少し荒業になりますが、新しい予備バッテリーを買い置きしてバッテリーが上がったらすぐに乗せ換えるという方法もあります。
ネットで購入すればバッテリーも安いですからね。上げてしまったならすぐに交換すれば良いという考え方になりますが、僕は経済的にそれを繰り返し行う事はできませんでした。
もう1つ、バッテリーの充電器という製品があり、これがあれば上がってしまったバッテリーを充電する事ができます。ただ、車から一度外して自宅に持ち帰り、充電器に繋いで充電をするという流れになるため、車にすぐ乗る事ができません。
まとめ
バッテリーが上がった時の対策方法を紹介しました。簡単に表にまとめてみましたが、やはり定期的にちゃんと車に乗ってあげる事が一番良い方法になりますね。
対策方法 | 価格 | セキュリティ | 手軽さ |
定期的に車に乗る |
0円 (ガソリン代のみ) |
万全 | 方法自体は一番面倒 |
ジャンプスターター | 5,000円(買切り) | バッテリー切れ前提のため危ない | 一瞬でエンジン始動 |
カットターミナル | 1,000円(買切り) | 常に切れていため一番危ない | 一瞬でエンジン始動 |
予備バッテリー | 5,000円(都度) | バッテリー切れ前提のため危ない | 乗せ換え時間がかかる |
バッテリー充電器 | 5,000円(買切り) | バッテリー切れ前提のため危ない | 充電時間があるのでその日は乗れない |
僕のようにそれができない方は、ジャンプスターターやカットターミナルが経済的で良いと思います。セキュリティ面の心配は確かにありますので、敷地内に車を置ける方や、目の届く範囲に車を置ける方が利用しやすいですね。
僕は予備バッテリー→ジャンプスターター→カットターミナルという順番で乗り換えてきました。最初は予備バッテリーで凌いでいたのですが、半年で一個バッテリーをダメにしてしまうのは、勿体なさすぎるという事でジャンプスターターを買いました。
しかしそのジャンプスターターであっても、1年ちょっとでバッテリーをダメにしてしまい、最後の手段としてカットターミナルを利用する事にしました。
結果としてカットターミナルに変えてからは4年以上はバッテリーが元気です。(そりゃ乗ってる時しかバッテリーは稼働してませんからね)
バッテリーをよく上げてしまう方は、これらの対策方法から自身に合う方法を選ぶと良いと思いますよ。