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ありそうで無かったクロスーバーを題材にしたアニメRe:CREATORS(レクリエイターズ)が面白い

投稿日:2017年5月1日 更新日:

Re:CREATORS(レクリエイターズ)、2017年 春アニメでハマっている作品の1つです。

 

これ最初、"リ"クリエイターズかと思ってたんですが、どうやら公式ではレクリエイターズみたいですね。単に発音の問題ですが。

 

放送前にPV見た時はえらくカオスなアニメ出てきたなぁwって感じでそれほど期待はしてなかったんですが、見れば見るほど面白い作品になりつつあります。

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アニメ初?のクロスオーバー作品

TVアニメ「Re:CREATORS(レクリエイターズ)」第1弾PV アニプレックス

この作品を初めて見た人は思ったんじゃないでしょうか。これ昔シュワちゃんが出てた洋画ラストアクションヒーローのアニメVerじゃね?って。

 

でもちょっと違いますよね。ラストアクションヒーローは現実世界の主人公が映画の中に飛び込むという、最近のラノベ業界的に言う、「異世界召喚」てやつです。

 

ハリウッドはこんな昔から異世界召喚で大ヒット出してたのかよ!日本遅れ過ぎだろ...ちなみにラストアクションヒーローは1993年の作品だから、約25年前ですな。

 

レクリエイターズは現実世界に創作キャラが召喚

レクリエイターズは逆!なんですよね。創作キャラが現実という異世界に召喚(作品内の言葉では現界)される。まぁ異世界召喚モノに違いは無いんですが、主人公は現実世界の住人なので(多分)

 

創作キャラが現実世界に来て大暴れ、さらには原作者を創造主と言って実際に対面するとか、これだけでもうワクワクします。

 

ありそうで無かった

アニメや漫画世界のキャラクター達が現実世界に召喚されるって作品、なんだベタだなぁとか、よくある設定じゃん!と思いそうですが、実際そうでしょうか。

 

よくありそうな設定なんですが、この設定をメインテーマとして作られた作品って、実際には無いに等しいんです。僕が知らないだけで小説や洋画であるかもしれませんが。

 

何故無いのかというと、結局のところリアルにやろうとすると版権問題で出来ないんですね。

 

例えば、版権元も違う、全く接点が無くジャンルも異なるアニメ作品2つというのは同じスクリーンに出そうとすると、まずは版権的な問題で出せないという事が多いです。

 

版権問題をある程度クリアしたとしても、今度はジャンルが異なるとストーリー的に破綻する事になり、作品として成り立たないという事になります。

 

それでもコラボレーション的に、ルパン三世VS名探偵コナンが実現したり、トリコ×ONE PIECE×ドラゴンボールZ 超コラボスペシャル!!みたいに、ジャンルと版権元をある程度そろえた上でのコラボ作品はそれなりに出てます。

 

ただ、これらも一つの新しい作品内に、トリコ、ONE PIECE、ドラゴンボールZのキャラクターが飛び出してきた!というようなクロスオーバー作品としてはまだ作られていません。

 

レクリエイターズのように、このお祭りゲー感覚のクロスオーバーをメインテーマにしたアニメ作品は、おそらく初めてなんじゃないかと思います。

 

作れた理由としては、レクリエイターズの世界の創作物を全てオリジナルにしてるからですよね。レクリエイターズ内のアニメやゲームライトノベルのキャラクターも全てオリジナル。

 

これを、レクリエイターズ内にアルドノア・ゼロはまだ大丈夫だとしても、ガンダムやエヴァが出てくる!なんて事は、絶対できませんから。

 

ゲームではよくある

スパロボって知ってます?まぁこの記事読んでる人なら、プレイした事は無くても名前くらいは知ってますよね。

 

あれって、言ってみればレクリエイターズのゲーム版みたいなもんなんですよね。スパロボの場合も同じくスパロボの世界というものがあって、そこにスパロボの主人公がいます。

 

その世界に、各作品のキャラやロボが召喚されてきたり、元々そのスパロボ世界の住人だったという設定になってたりします。

 

他にもゲームではお祭りゲーと呼ばれる作品が多くあって、ナムカプ、プロジェクトクロスゾーン、スーパーヒロイン戦記とか、実は多くあります。

 

これらはゲーム会社が交渉に交渉を重ねて、版権元から許可を得て作られているようで、アニメ界ではそれがそう簡単には出来ないみたいですね。理由はわかりませんが。

 

ストレスを感じない察しのいいキャラ

松原

出典:TVアニメ「Re:CREATORS(レクリエイターズ)」 #03 予告動画より引用

レクリエイターズの魅力の一つに、視聴者がストレスを感じないキャラ設定というのがあると思います。

 

こういった非現実的要素を含む作品って、どうしても登場人物の察しが悪かったり、話が進みにくかったりするんですが、レクリエイターズの登場人物はみんな察しがいい。

 

いや察しが良すぎると言ってもいいくらいに、すぐに順応というか適応しているんです。これが、「察し良すぎだろw ありえねーw」という感じではなく、「察し良いいな。話が進んでストレスに感じない」という感じになります。

 

なんかこの"事実を受け入れるまでのグダグダ感"って、ほんと見てる方としてはじれったさを感じるというか、はよせえや!って思うんですよね。

 

それがこの作品にはなく、みんな無駄に賢くてすぐ慣れてしまう。その適応能力自体は現実離れしていて不自然かもしれませんが、視聴者が気持ちよく見られるというのはすごく大事なんですよね。

 

まぁ本当は世界の理とか、その他にも説明したいことが山ほどあるから、そんなしょうもない部分に時間はかけてられねーっていう脚本的な大人の事情かもしれませんけどね。

 

実際、このアニメめちゃくちゃ説明台詞多いですから。

 

上手い幕引き

次回も見てもらうための引き(幕引き)が上手いです。引きが上手いアニメは全体や終わりが微妙でも、毎回楽しませてくれるので作品自体の評価が落ちにくいイメージがあります(完全に個人的見解)

 

次回はどうなるんだろう、次は誰が出てくるのか、など、謎も多く残してるオリジナルアニメならではだとは思いますが、その辺の演出が上手くて見てる方としては「はやく次回見てえ!」ってなります。

 

こんな気持ちになったのは戦記絶唱シンフォギア以来です。あのアニメも次回の引きが良くて面白かった。

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丁寧な作り

2クールアニメのようなので、全体的に丁寧な作りです。悪く言えば間延びしてテンポ悪いとも言いますが、個人的には話が進んでなくても、それを補える設定や世界観でプラマイゼロになってます。

 

かなり説明台詞が多く、謎自体も完全に解決はしていないものの、一つ一つ潰すように検証したりして解決はしていってるので、話が全く進んでねーなって感じがありません。

 

時折出てくる心にくる台詞

時折出てくる台詞に良いモノというか、心に響く台詞が印象的です。まぁ心にグサッと刺さる系なんですけどね。

 

メテオラ

出典:TVアニメ「Re:CREATORS(レクリエイターズ)」 第2弾PVより引用

修練をひとたび止めれば、得た技量は倍の速度で錆びていく

第2話 メテオラの台詞より

メテオラ(声:水瀬いのり)が主人公に向けて言った台詞ですが、何か一つの事に打ち込んだ事がある方なら、耳が痛い台詞だったんではないでしょうか。

 

これは主人公のイラストを描く事に対して言ってますが、別に絵じゃなくても全ての事に言える事です。ほんと耳が痛いですね。

 

仕事でもなんでもそうですが、成し遂げたいことがあるのなら、この言葉の意味は常に心に留めておきたいです。

 

セレジア

出典:TVアニメ「Re:CREATORS(レクリエイターズ)」 第2弾PVより引用

私は私であって、上手にできる誰かじゃない。考え方も生まれも歩幅も違う。同じように出来ないからって焦る事は無い。自分が一番よく出来る方法を考え抜くならそれでいいって。

 

君が一生懸命やっているのなら、自分に嘘をついていないと自分自身に誓えるのなら、何を言われても気にしないでいい。君の歩幅でやればいいの。

第3話 セレジアの台詞より

セレジア(声:小松未可子)の台詞ですね。まぁレクリエイターズではセレジア自体が創作人物なので、この台詞そのものを考えたのは作家の松原のオッサンになりますけどね。

 

良い台詞ですが、これが通用するのは若いうちだけ、養われている間だけだっていう現実もあります。結局はやりたい事があっても、結果やお金を稼がないと、生活出来ないのが現実世界です。

 

アニメは元々、経済的な部分は全て無視する傾向にありますので、どうしてもこの手の台詞も薄っぺらく感じます。現実じゃそうはいかねーんだよ!ってね。

 

でも、台詞自体はすごくいい事言ってると思います。金や結果だけを求めて何かをするって考えは現実的な話ですが、クリエイター職であれば商業的な面以外でも頑張りたい、結果を出したいと思う事は普通ですから。

 

全体的な台詞回しに難あり

4話まで見て思ったのが、台詞が回りくどいんですね。このアニメ見てて唯一めんどくせえなと思う所です。

 

簡単に説明したらいい部分でも回りくどく、難しい言葉を使って説明しようとしてます。

 

結果、なんとなく見ている視聴者にはあんまり頭に入ってこないんですね。しっかり見てればわかる事ではあるんですが、なんとなーく見てるとすぐに話が分からなくなって、僕は巻き戻し使いまくって話を追ってます。

 

メテオラ自体がそういう回りくどいしゃべり方をするキャラで、解説キャラだから仕方ない部分かもしれないですが、もう少しこれを簡潔にまとめるキャラも必要だなと。

 

まぁそれは作家の松原(オッサンのキャラ)がやってくれてますけど、それでも全然足りなく感じます。

 

メテオラを除いても、軍服の姫君やアリステリアとか、全体的に面倒くさい話し方をする人が多い印象あります。

 

オリジナルアニメとしては良くできてる

現在2017/4/30の時点では4話まで放送されてますが、原作無しのオリジナルアニメとしては本当によくできてると思います。

 

甲鉄城のカバネリを見ていた時も思ったのですが、オリジナルアニメはその設定や世界観が面白ければ、案外勢いでなんとかなるもんだなと。

 

逆に、よくある設定だけどオリジナルだよーってのは、何かしらその作品にしかない魅力ってのを上手く視聴者に伝えないと失敗作品になってしまうと思います。

 

最近だと、コメットルシファーやブブキブランキ、白銀の意思 アルジェヴォルンとか、オリジナルのわりに面白い要素というか、その作品にしかないような魅力があんまりなかったように感じます。

 

どうせやるならぶっ飛んだ設定の方が話題になるし、売れる可能性も出てくるんじゃないかな。スポンサーを説得させるのは至難かもしれませんが。

 

売上はどうなるか

ちなみに、僕の現時点でのレクリエイターズの円盤売り上げ予想は、6,000枚前後です。

 

低い?いや高すぎ?まぁこれはイベチケ無しの累計平均としての予想です。今後の展開でどうなるかはわかりませんけど、4話の時点ではとりあえずこれくらいは売れるんじゃないかなと。

 

音楽が澤野弘之、監督があおきえいって部分で、一定数のファンは獲得できてると思いますので、多分普通に爆死は無いと思います。

 

2017.7.4追記

1巻の売上は2,300枚くらいだったようですね...うーんとても残念です。というか予想が全然当たってませんね。せめて3,000枚は超えてほしかったなぁという印象です。

 

でも現時点でも僕はとても面白いと思うし、好きな作品です(だったら円盤買ってやれよ)

 

今後の展開に期待

現時点でもある程度明確な目的が出来ているので、見ている側としては「こういつら何がしたいんだよ。結局どうしたいんだよ」というような疑問はあまりありません。

 

ただ、2クールあると現状のキャラクターと現実世界だけで済ませるにはちょっとスケール的にも飽きてくるんじゃないかと思うんです。

 

戦闘が出来るキャラクターしか召喚(作品内の言葉で言うと現界)されてない点については、作品上の都合なのか、本当に何か理由があるのかって点も気になります。

 

ラストアクションヒーローのように向こう側へ召喚されたりする可能性はあります。実際1話では主人公がセレジアの世界に飛ばされてますので。

 

大崩壊を阻止するのか、阻止できなくて大崩壊後の世界で2クール目が始まるのか、などなど今後も楽しめそうな要素は沢山ありますね。

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